施工前 剥離が気になります。
築23年の中古で購入されて外装のリフォームをお考えのタイミングで、お問い合わせ頂きました。
築20年以上の中古物件は、1回は塗装済みで、そろそろ2回目の塗装の時期になってきますよね。
家の下側から屋根を見上げても屋根の痛みなんてわかりませんよね。実は、現地調査などで私たちプロが屋根にのぼってみると、さまざまな種類の痛み症状が発生しているのです。
塗装をされる前に、不良個所はないか点検しました。前回、塗装した塗料の剥離が目立ちました。その他、棟板金の下の貫板の腐食があったため、交換してから塗装をしております。(防水工事の実績に載せております。)
コロニアル系の屋根材は割れや剥離している部分が多いです。
そのような場合は部分的に新しいコロニアル材に差し替え交換や補修をします。
コロニアル屋根材の寿命は長くても35年程度と考えております。
経験上、35年を経過したコロニアル屋根を再塗装して綺麗にしても5〜7年程経過すると光沢感が弱まり美観の維持が保てません。
再塗装を3回目以上や建築から35年以上経過している場合は再塗装をオススメできません。
剥離をしっかり取り除きます。高圧洗浄時は、汚水が飛散する可能性があるので、周囲の確認をしっかり行います。特に風が強い日の高圧洗浄は注意が必要で、状況に応じてカーシート、ビニールシート等の養生を行います。
カラーベストやコロニアル屋根の高圧洗浄の手順は、屋根の頂上から下に向かって洗っていくのですが、その際は屋根材の表面部分だけではなく、棟笠木、ケラバ、屋根材の小端部分にこびり付いたカビやコケ、屋根材の裏側に堆積したホコリや砂塵なども、しっかり丁寧に洗い流します。
特に建物の北面や日陰になっている事が多い部分は、日当たりの良い部分に比べて、カビやコケが多く付着している事が多いので、特にしっかり洗い流す必要があります。
こうする事で屋根の塗り替え後もキレイが長続きします。
高圧洗浄後は、カラーベストやコロニアル屋根をしっかり乾燥させる事が重要です。
(屋根が十分乾燥する前に急いで屋根塗装すると、塗装の捲れや膨らみの原因になります。)
また、屋根の表面に残った若干の砂やホコリは、ブロアやほうきで掃き掃除を行う事も大切です。
下塗り
中塗り
上塗り
上塗り後
板金部分下塗り
板金部分 中塗り 上塗り
塗装が完了しました。
使用塗料 アドグリーンコート ネオブラック 人気色です。
今回は、中古物件を購入されたタイミングで、屋根補修、屋根・外壁塗装をさせて頂きありがとうございました。
お家が新しく綺麗に生まれ変わり、更に、足場を設置したついでに、ご自身で換気口のベントキャップも変えることができ、大変喜ばれました。