施工前
1970年から2007年まで販売され続けたロングセラーの屋根材でもあり、全国で50万棟以上に使用されたベストセラー商品でもある「セキスイかわらU」。
セキスイかわらUは瓦を本物の粘土瓦ではなく、瓦を模した圧型スレート(セメント瓦)で、屋根リフォーム用を目的に作られた屋根材でした。1㎡あたりの重さは約13kgで金属屋根、スレート(カラーベスト・コロニアル)の重ね葺き(屋根カバー工法)や屋根葺き替えに用いられたのです。
本物の瓦と同じような形状も魅力的でした。
棟の取り付け金具の劣化により、雨漏りされていました。
その他、瓦自体の劣化もあり、錆びを起こしている部分も多かった為、U瓦特有の問題点など説明し、屋根・外壁の塗装のメンテナンスも必要なことをお伝えしました。
塗装前に、補修します。
棟を取り外し、漆喰をします。
漆喰には、「南蛮漆喰」と呼ばれるものがあり、現在、瓦屋根の工事には、多く使用されています。南蛮漆喰は、通常の漆喰に油脂や粘土、土などを混ぜて作られたものです。通常の漆喰を使用する際には、葺き土(瓦が落ちないように下に敷く土)と併用するのですが、南蛮漆喰は、葺き土と漆喰の役割を兼ね備えている為、南蛮漆喰のみを使用して施工するケースが増えています。耐久性が高く、防水性に優れていますので、非常に人気です。
棟の本体をつけるための下地を作ります。
施工後
棟瓦を、ビスでしっかり取り付けます。
これで、塗装前の工事は終了です。